JTRON 2004 3 2
パソコンは、マイクロソフトの努力によって、
誰にでも使える家電になりつつあるかもしれない。
しかし、それでも、
多くのパソコン入門書や、
パソコン教室が存在する。
こうしたものがないと、
やはり、パソコンは、消費者にとって、むずかしいのかもしれない。
パソコンが、家電化するのは、まだ遠いと言えるかもしれない。
しかし、家電には、ある動きがあります。
それは、家電が、コンピューター化されて、
デジタル家電になりつつあるのです。
さて、Javaというオブジェクト指向の言語があります。
このJavaの特徴は、
CPUやOSの違いに影響を受けず、
どのようなCPUやOSでも、動作することを目指したものです。
さらに、利用者に優しいユーザーインタフェースを作ることができます。
しかし、問題点があります。
Javaは、リアルタイムという点が苦手かもしれない。
CPUやOSの違いに影響を受けないためには、
Java仮想マシンを作る必要があるのです。
リアルタイムを要求されるデジタル家電では、
これでは、多少、困るでしょう。
しかし、利用者に優しいユーザーインタフェースも必要です。
そこで、
「利用者に優しいユーザーインタフェース」は、Javaが提供し、
リアルタイムは、「リアルタイムOSであるTRON」が提供するという技術があります。
JavaとTRON(ITRON)のハイブリッドOSが、
JTRONとも言えるでしょう。
コンピューターやOSが見えている段階は、
まだ、過渡期の段階なのです。
将来は、デジタル家電のなかに、
パソコンは吸収されていくのです。
これからの時代は、
リアルタイム性が要求されるのです。
同時に、利用者に優しいユーザーインタフェースも、
今以上に、要求されるのです。
こうした未来の環境を考えると、
JTRONは、将来が有望なのです。
次世代デジタル家電のOSには、JTRONが有望なのです。
21世紀は、「リアルタイム性」がキーワードになるかもしれない。